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カテゴリ:Ⅱ.見分ける学習の教材

159長い輪抜き

輪抜き/輪通しの教材は、4回や73回で紹介してきました。今回紹介するのはそのバリエーションで、90センチの高さがあるものになります。およそ「Ⅱ見分ける学習の教材」として使うことを想定しています。

 

 

 

 

 

 

輪抜きはシンプルですが奥の深い課題で、その高さ、あるいは2方向、3方向といった分岐の有無により、難易度が大きく変わってきます。高さだけを取り上げても、高ければ高くなるだけ、難易度が上がります。これは「高くなれば、運動のコントロールが難しくなる」というのが難易度が上がる理由の一つではあるのですが、それだけではありません。以下の2枚の写真をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

左の物は輪抜きの棒が低く、右の物は高くなっています。この場合、「抜く」という運動をすることにはどちらも変わりがないのですが、運動を始める位置(一番下)と輪が抜ける位置(棒の終端)の距離が違います。距離が違えば、時間もかかります。右側の輪抜きを実施するためには、そこまで自分の運動を持続し、方向づけるための「見通し/わかる力」「注意を持続する力」が要求されることになります。輪抜き課題は分岐の有無も重要な視点で、これは次回紹介します。

(本校特別支援教育コーディネーター)

158可変型はめ

難易度を調整できるようにした、型はめの教材です。ベースとなっている型はめパズルは市販のものですが、市販品そのものを使用すると「選択肢が多すぎる」「枠が浅すぎ、『はまった』という感覚がつかみにくい」「ペグを持ち上げなければならず、筋力が弱い子が扱えない」といった難点が上がってきます。

 

 

 

 

 

 

そこで、市販品のペグはそのまま使い、枠だけを新たに作成しました。土台となっているものは、前回と同様にA3大のMDF板を重ねて接着し、A4台にくり抜いたところに鉄板(ブラックボードパネルの中身)を挟み込んだものです。左側の枠は一体型、右側の枠はさらにひと手間を加えることで、〇△□といった選択肢の位置を自在に変えられるようになっています。およそ、「Ⅰ目や手を使う基礎を整える教材」から「Ⅱ見分ける学習の教材」として使うことを想定しています。

 

 

 

 

 

 

市販品をそのまま使うだけでなく、ちょっとした手間をかけることで、一人一人の子どもの「今の力」に合わせた難易度設定をすることができます。場合によっては、「〇だけの型はめ」にすることもできます。

(本校特別支援教育コーディネーター)

140ひもで絵を描く教材

特別支援教育でよく活用される教材の中で、「輪ゴムで図形を作る」ものがあります。線、図形への意識を高めるために便利なものなのですが、肢体不自由校においてはそもそも手の使い方が苦手で、扱うことが難しいという子どもを多く見かけます。

 

 

 

 

 

 

そんな中、県立塙保己一学園の特別支援教育コーディネーターに紹介していただいたのが、右の写真の教材となります。「フィロ」という商品名になります。ペン先を差し込んでいくことで線を描くことができます。もちろん自由に絵を描くことにも使えるのですが、2つ用意して図形の見本合わせてとして活用することもできます。輪ゴムを使うよりも、子どもにとって手指の操作面での負担は少ないようです。

(本校特別支援教育コーディネーター)

126線学習用の枠

前回の125では「縦に積む」ことから「横に並べる」ということで、点から線へという学習の流れを紹介しました。今回は「線の学習」という中でも、様々なバリエーションのものを紹介していきます。『Ⅱ見分ける学習の教材』として想定しています。

 

 

 

 

 

 

最もシンプルな「線の学習」の教材は、「51スライドブロック」となります。運動の始点から終点までがまっすぐで、線の始まりと終わりが明確です。

 

 

 

 

 

 

一方、さらに進んだ内容の教材として、これらのものがあります。「円」「三角形」といったような「終わりのない」線を学ぶためのもの、また、「交差した」線を学ぶためのものです。他にも様々な種類の「線」を学ぶ教材があります。これらの学習に丁寧に取り組んだうえで、例えば「あ」「め」「す」のような、線が複雑に交差したひらがなの学習にも進んでいくことができます。

(本校特別支援教育コーディネーター)

120簡単につくれるマトリクス

前回119で紹介したマトリクスは、かなり手間がかかったものでした。とはいえ教材は手間暇をかけることが目的ではありません。子供が使いやすければ、子供が学べればそれでよいのであって、教員が出来栄えに満足するために作るのではありません。今回はマトリクスを簡単に作る方法を紹介します。『Ⅱ見分ける学習の教材』となります。

 

 

 

 

 

 

百円均一の店を活用するとよいでしょう。色と形、3×3のものであれば、

・透明(あるいは白)磁石3個、赤・青・黄色の磁石4個ずつ

・動物や食べ物などのシール、3種類を4枚ずつ

・ホワイトボード

・油性マジックペン

・30センチ定規

があれば十分です。

 

 

 

 

 

 

(1)ホワイトボードに4×4の枠を書きます。

(2)磁石にシールを貼ります。

(3)並べます。

完成です。

子供によっては、これで十分に学習することができます。必要に応じて、「すべらせる動きで操作できるようにする」「手で握りこめるサイズにする」といった要素を加えていったのがこれまでに紹介してきたものです。

支援は多すぎても、少なすぎても「その子」には合いません。その子一人一人に合った教材教具を工夫していきます。

(本校特別支援教育コーディネーター)

119不随意運動が入りやすい子のためのマトリクス

マトリクス(属性分類の表)については「②二次元属性分類(色と形のマトリクス)」「㉓色と形以外のマトリクス」「㉕三次元属性分類(マトリクス)」「114栄養素のマトリクス」で紹介してきました。今回は身体を動かそうとすると自分の予期しない動きになってしまう子供たち、すなわち不随意運動が入りやすい子供たちのが扱いやすいように加工したマトリクスを紹介します。『Ⅱ見分ける学習の教材』として考えています。

 

 

 

 

 

 

マトリクスに用いるペグは、50mm×50mm×5mmのMDF材を3枚重ねて、厚みが15mmになるようにしています。厚みが5mm、10mmでは操作がしにくい子供も、15mmになるとだいぶ扱いやすくなります。また、ペグには磁石を内蔵しています。適度な重みがついて操作がしやすくなるほか、枠に鉄板(ホワイトボードの中身)を入れてあるために貼りつき、ふとした子供の動きでペグが枠から外れないようになっています。

枠自体も1つ1つの穴を電動糸鋸でくり抜いてあり、操作しやすくなるように工夫しています。

(本校特別支援教育コーディネーター)

108市販の教材の活用(虹の教材)

市販品にちょっとした工夫をすることで、使い方に広がりが出ることがあります。今回紹介する教材も、市販の「虹」に見立てた教材を2つ組み合わせたうえで枠を用意したもので、色、形、大きさ、大きさの順序といったことを学べるようにしています。『Ⅱ見分ける学習の教材』『Ⅲ言葉やイメージを広げていく際の教材』として想定しています。

 

 

 

 

 

 

使い方としては「真ん中の部分だけを入れる」ことから始めて、「全部を自分で入れる」ことに進んでいくのですが、同じような教材を自分で作るのはとても大変です。一方で市販品そのままでは身体の動かし方につまずきがある子供の場合、操作しにくいということがあります。そこで㉘「市販の型はめの応用 その1」や㉙「市販の型はめの応用 その2」でも紹介しましたように、教材の中身に市販品を使い、枠だけを用意すると、一人一人の子供に合わせやすくなってきます。

 (本校特別支援教育コーディネーター)

107縦方向の形態構成

パズル、形態構成は基礎中の基礎、といった教材となります。今回改訂された学習指導要領における、知的障害の特別支援学校の算数科の内容としても、「分割した絵カードを組み合わせること」として示されるようになりました。一方、身体の動かし方につまずきがある子供に関しては厚みのないパズルを操作することは難しく、「①形態構成」「104扱いやすい教材のサイズ その2」において、木に絵を貼り付けて厚みをつけたパズルを紹介しています。

 

 

 

 

 

 

今回紹介するのは、そのバリエーションとなります。「106縦に重ねる見本合わせ」と同様の方法で作られたもので、『Ⅱ見分ける学習の教材』として使うことを想定しています。

 

 

 

 

 

 

平面に絵を構成していくのではなく縦に積んでいくため、下から順に絵を並べていく必要があります。そのため、基本的にはどこからでも枠にはめていける平面の形態構成よりも、子供にとって難しいことが多いようです。

 

なお、似たようなキューブ状の市販の教材もあるのですが、6面ともに絵が貼られていて、子供にとっては難易度が高すぎることがあります。そのため、この教材では全6面中、2面しか絵を貼っていません。また、磁石を内蔵しているため、上下逆に絵を合わせようとすると、反発して決して重ならないようにもなっています。

 (本校特別支援教育コーディネーター)

106縦に重ねる見本合わせ

見本と見比べて、同じように手元のものを操作するという課題は、学習の基本です。最終的には、黒板の板書を見て同じようにノートに書く、といった力につながっていきます。以前も「⑬位置把握課題」「⑯意味のある位置把握課題」「96位置把握の課題(ステップ可変)」など、様々なものを紹介してきました。今回紹介するのも、その一環となります。『Ⅱ見分ける学習の教材』として使うことを想定しています。

 

 

 

 

 

 

これまでに紹介してきたものは、左の写真のように、基本的には平面上の位置を見比べる教材となります。一方、右の写真のような「積み木を同じように積み上げる」形での見比べを行う際には、縦方向という要素が加わります。縦方向の見比べでは下から順に置いていく必要があり、同じ3×2の空間を把握するとしても、平面を把握するよりも難しいことが多いようです。順序性の理解の学習にもなってきます。

ところが身体の動かし方につまずきがある子供たちの場合、「見比べることが難しいから」「下から上へという順序がわからないから」ではなく、操作の段階で活動が困難になってしまうことがあります。積み木を積むこと自体が難しければ、見本と見比べるということに意識は向けにくくなります。

 

 

 

 

 

 

そこで用意したのがこの教材です。10センチ四方のMDF板を6枚貼り合わせた周囲を色画用紙で巻き、さらにその周囲を梱包用のテープで包んでいます。かなりの重みがあり、また、磁石を内蔵しているため、子供のちょっとした動きでずれることがないようになっています。

(本校特別支援教育コーディネーター)

99 二語文の総合と分析の課題 その1(色と形)

子供の理解や表出は、「単語の理解や表出」から「二語文の理解や表出」へと進んでいきます。子供の理解や表出が単語から二語文に移行するのは、およそ50の単語がわかるようになったくらいのタイミングであることが多いようです。今回は、二語文を直接的に教えていく際の教材を紹介します。『Ⅱ見分ける学習の教材』『Ⅲ言葉やイメージを広げていく際の教材』として想定しています。

 

 

 

 

 

 

二語文といっても、色んな種類があります。「あかい りんご」のようなものもあれば、「おとこのこ が あるく」といったもの。「きのう は にちようび」「かんせいな じゅうたくち」といったもの。使っている言葉の内容によって、かなり難しさの違いがあります。その中でも特に子供にとってわかりやすいのが、「色」と「形(身近なもの)」の組み合わせになります。「あかい りんご」といったものです。

 

 

 

 

 

 

この教材の場合、たとえば「きいろい ふうせんを作って」と言われて、「きいろ」のカードと「ふうせん」のカードを選んでいきます(総合)。

 

 

 

 

 

 

また、逆に、「この絵は何?」「色は何?」「形は何?」と聞かれて、「あかいくるま」「色はあか」「形はふうせん」と答えていきます(分析)。「色は何?」で難しかったら色だけのカードを提示する。「形は何?」で難しかったら形だけのカードを提示する、といった支援を行っていきます。

 

こうやって物事を総合的に捉えること、分析的に捉えることが、いずれは「数」といったような難しい属性に注目する練習になっていきます。二語文の学習と言うと「国語」の勉強のようにも思えますが、「算数」の内容にも密接につながっていきます。

 (本校特別支援教育コーディネーター)

96 位置把握の教材(ステップ可変)

⑬でも紹介した位置把握の教材です。図形の合同や相似の見分け、黒板を見て書き写すこと、文字や数量を見分けることなど、さまざまな学習の基礎となっていきます。およそ、『Ⅱ見分ける学習の教材』として用いることを想定しています。

 

筋疾患があるなど、「教材を持ち上げにくい」子供のために作成してある教材です。各種ペグを「すべらせて」入れることができるようになっています。土台の枠、色の台紙、上の枠という3つのパーツからなります。85や87の教材の、磁石を省略してあるようなものです。作成方法はほぼ同じになっています。

 

 

百円均一のMDF材(A3サイズ)を材料としており、土台の枠はそれを半分に切ったもの(A4サイズ)を使用しています。また、上の枠はさらにそれを半分に切ったもの(A5サイズ)です。

 

 

 

 

 

 

上の枠と台紙を交換することにより、難易度を加減することができます。たとえば、上の枠を交換して選択肢を減らすことで、難易度を下げます。

 

 

 

 

 

 

逆に、オールカラーだった台紙を「白黒」あるいは「黒一色」に変更することにより色というヒントをなくし、難易度を上げます。このように難易度を加減する中で、今の子供にとってちょうどよい難易度を保っていきます。

 

 

 

 

 

 

上の枠の交換で、数量の学習や、弁別用、形態構成の枠といったことに用いることもできます。

(本校特別支援教育コーディネーター)

 

78 磁石の両極を活用した「種類」の弁別教材 その2

前回の続きとなります。30ミリの面取りドリルを用い、ボール盤でランダムに穴を開けていきます。ここでは8か所に開けています。

 

 

 

 

 

 

もう一枚の板を重ね、先ほど30ミリで開けた穴のところに、今度20ミリの面取りドリルで穴を開けていきます。要は、重ねた板の同じ位置に穴を開けるということです。

 

 

 

 

 

 

20ミリの穴を開けた板と、まっさらな板とを貼り合わせます。そして20ミリの穴に強力磁石を固定していきます。この時、磁石のS極とN極の向きを調整します。

 

 

 

 

 

 

ラミネイトした紙を間に挟んだうえで、30ミリの穴を開けた木が一番上になるように貼り合わせます。最終的に、板は3枚重ねとなります。磁石に百円均一の店の立体シールを貼り付けて完成となります。これで、「違うところに磁石を置こうとしても、反発するので置けない」教材が完成します。76の色のマッチングの教材もそうですが、2択までならこのやり方で表現することができます。子供が間違えたときに、教材そのものが間違えたことを教えてくれます。

 

 

 

 

 

 

(本校特別支援教育コーディネーター)

77 磁石の両極を活用した「種類」の弁別教材 その1

前回とほぼ同じ作り方の教材です。前回は色のマッチング用でしたが、今回は種類の弁別用のものを作成していきます。『Ⅱ見分ける学習の教材』として想定しています。

 

材料を購入します。材料として適切なのは、質のほかに、「安価であるもの」「同じものが継続して手に入るもの」になります。特に「同じものが継続して手に入る」というのは重要で、同じ材料を使って教材を作っておくと、「別の目的で作ったこの枠に、この教材が入った」など、予想外の互換性が出ることがあります。

 

今回購入したのは「MDF板(A3サイズ)」「磁石(8個入り)」「各種シール(今回は虫と食べ物)」あたりです。その他、「ボンド」「ドリルの刃(20mm,30mm)」「電動糸鋸」「ボール盤」「ラミネイトフィルム」「ラミネーター」などを使用します。

 

 

 

最初に、磁石のS極とN極を入れ替えます。磁石はかなり強力なテープで枠に固定されているので外すのが大変なのですが、ゆでるとテープが剥がれます。ただし、ゆですぎると磁石の枠がゆがんでしまうので、加減が必要です。70度程度のお湯で、数分ゆでると外れるようです。製品によっても異なるかと思いますので、ご確認ください。

 

 

 

 

 

 

磁石についていたテープのねばねばをシールはがし等で落とします。そして磁石の表裏を入れ替え、接着剤で再固定します。これで磁石の準備が完成となります。また、A3サイズのMDF板を適切なサイズに切ります。今回はA4で使っていくので、半分にします。

 

種類の表札を作成します。10センチ四方のMDF板を半分に切って使用しています。印刷した紙をスティックのりで仮止めし、周囲を梱包用テープで巻きます。①の形態構成と同じ作り方です。表札のサイズに、板をくり抜いていきます。その他の教材にも共通するのですが、ドリルで穴を開けたうえでそこに電動糸鋸の刃を通し、くり抜いています。

 

 

 

 

 

 

(本校特別支援教育コーディネーター)

76 磁石の両極を活用した「色」のマッチング教材

百円均一のお店で売っている磁石を、同じ色の枠にはめこんでいく教材です。『Ⅱ見分ける学習の教材』として使うことを想定しています。サイズとしてはA4大で、A3大のMDF板(中密度繊維版)を半分に切って使用しています。

 

 

 

 

 

 

一見すると特に特徴のない教材に見えますが、この教材は実物を触ってみることで「あれ?」と子供が小首をかしげるようにできています。同じ色の枠には磁石が貼りつくけれど、異なる色の枠には絶対に入らないのです。「失敗することのない」教材になっています。そうするために、磁石の中身を一回取り外し、S極とN極を逆転させるということを行っています。次回、作成法を詳しく紹介します。

 色の学習の中でこの教材を使うのは、㉔「カラーコーン重ね」の次くらいのステップになります。同じ色を一か所に積み重ねていく「カラーコーン重ね」とこの教材だと、こちらの難易度の方が高いです。ただ、手指の操作といった理由で、こちらの方がやりやすいという子供もいることでしょう。一人一人、違ってきます。

(本校特別支援教育コーディネーター)

㊺弁別のステップ(その1)

同じ内容の同じ教材教具を使っていたとしても、弁別のやり方によって学習の難易度は大きく変わってきます。このあたりはおよそ、『Ⅱ見分ける学習の教材』『Ⅲ言葉やイメージを広げていく際の教材』にかかってきます。

 

最初のやり方は、『分ける』ことです。これは「パターン弁別」ですとか、言語療法の世界では「ふるい分け」だとか呼ばれることがあります。子どもの手元に型はめなどのペグがあり、向こうに枠の選択肢があります。もっとも一般的な学習の形となるでしょう。いわば、形を『見分けて』います。

 

 

 

次のやり方は、『選択する』ことです。これは「対応弁別」ですとか、言語療法の世界では「選択」だとか呼ばれることがあります。手元に〇△□といった複数のペグがあり、向こうに1つだけ枠の選択肢が提示されます。この場合、いわば形を『見比べて』います。

 

 

 

この両者は実際に体験してみるとわかるのですが、圧倒的に後者の『選択する』ことの方が難しいです。理由としては、『選択する』ためには教員が「これを選んで」と選択肢を見せるまで待つ必要があること(見て待つ姿勢)。その選択肢を一時的に記憶したうえで選ぶ必要があること(視覚性の短期記憶)。教員が提示したものを選ぶ必要があること(相手に応じる力)。視線の動きが『分ける』際よりも複雑になること、等があります。 

 

教材をどうやって置くか? というただそれだけのことなのですが、子どもにとっては学習の難易度が大きく変わります。教員は、その都度学習を難しくも簡単にもし、子どもにとって程よい難易度を保っていきます。 

 

参考文献:矢口養護学校小学部「“S‐S法”によることばの遅れとコミュニケーション支援」明治図書出版

(本校特別支援教育コーディネーター)

㊵再生と再認の違い(「これはなに?」と「~はどれ?」の違い)

カードだけでなく、すべての学習に通じることになりますが、例えば「これは誰?」と聞かれてその人の名前を言うことと、「~はどれ?」と聞かれて何人かの中から選ぶこととでは、難易度が大きく変わります。圧倒的に、「これは誰?」に答える方が難しいのではないでしょうか。このあたりはおよそ、『Ⅱ見分ける学習の教材』にかかってきます。

肖像画があり、

 

 

 


「この人は誰?」と聞かれて答える(再生)のは難しいと思いますが

 

 

 

 
「ルイ13世はどれですか?」に答える(再認)だったらどうでしょうか。だいぶ難易度が下がったはずです。

 

子どもの学習も同じようなステップをたどっていきます。りんごとばななであれば、

・りんごとばななを分けることができる <弁別>

・「りんごはどれ?」と聞かれて選ぶことができる <再認>

・「これはなに?」と聞かれて「りんご」と言うことができる <再生>

といった具合です。色の学習などでも同様で、

・赤と青を分ける <弁別>

・「赤はどれ?」で選ぶ <再認>

・これは何色?で「赤」と答える <再生>

 

 

 

 

 

 

と進んでいきます。色などでは、さらに「赤い色にはどんなものがある?」「他にはどんな色がある?」などとも発展していきます。なお、身体の動かし方が苦手な場合、発語が苦手なこともあります。その場合、どうしても物の名前を言うことが困難になるのですが、そんな時には、例えば文字を入力して答える、身振りで答えるといったように、様々な表現手段を工夫していくことになります。

(本校特別支援教育コーディネーター)

㊳名詞での弁別のカード(マッチングでの弁別と代表性の弁別)

以前、㉚から㉜にかけて絵カードの作り方を紹介しました。「名詞」「色」「形」「大きさ」「速さ」「種類」など、様々な観点で弁別するためのカードでした。それらの中でも、最初に使いやすいものが、名詞レベルでの弁別のカードとなります。「りんご/りんご/りんご」「ばなな/ばなな/ばなな」など分けていきます。およそ、『Ⅱ見分ける学習の教材』として使うことを想定しています。

 

 

 

 

 

 
 その名詞レベルの弁別ですが、大きく分けて2種類があります。まったく同じ絵を分ける弁別(マッチングでの弁別・左写真)と、同じ「りんご」「ばなな」であったとしても、異なる絵柄の絵を、同じものとして分けていく弁別(代表性の弁別・右写真)です。言葉にしてしまうとどちらも「りんごとばななの絵を分けている」のですが、難易度としてはかなり変わってきます。右のほうが、圧倒的に難しいです。

 

 

 

 

 

 
 また、この後の発展として、「種類の弁別」につなげていくといったことがあります。先ほどまで別のものとして扱っていたりんごとばななを、今度は「くだもの」として、同じものとして扱っていきます。「りんごとばなな」は、名詞としては別だし、種類としては同じ、色は別、形も別、などなど。こんな風に、自在に視点を切り替えながら弁別することを通して子どもは頭の中を整理していきます。

(本校特別支援教育コーディネーター)

 

 

㊲重さのある〇△□の型はめ

今回紹介するのは、本校の教員が作った「〇△□の型はめ」です。『Ⅰ手や目を使う基礎を整える教材』、あるいは『Ⅱ見分ける学習の教材』として使うことを想定しています。

 

 

 

 

 

 


 大小それぞれ6色ずつがあります。ボール盤で木の半分の厚さだけ直径20ミリの穴を開けており、そこに強力磁石を入れることで重さと、磁力を追加してあります。そしてそれを貼り合わせることで型はめ用のペグとなります。

基本は小△25g 小□32g 小〇27g。大△102g 大□125g 大〇115gとなっており、最も重くしてあるもので△180g □220g 〇210gとなります。これだけ重くなると、子どもとしても「自分が教材を操作している」という実感を持ちやすくなります。また、枠の方には鉄板(ホワイトボードを解体して再利用)を入れてあり、「はまる」だけでなく磁石で「貼りついた」ことでも「できた」ということがわかりやすいようになっています。

なお、〇と□の木はホームセンターなどでも手に入りやすいのですが、正三角形の木は、なかなか手に入りにくいです。ほとんどが四角形を半分に切った直角三角形になっているためです。インターネット上で取り扱っているところもありますので、本校コーディネーターまでお問合せください。

 

 

 

 

 

 

(本校特別支援教育コーディネーター)

㉙市販の型はめの応用 その2

今回紹介するのも、市販のパズルを改良したものです。『Ⅱ見分ける学習の教材』として使うことを想定しています。

 

元々の教材は9つの図形の型はめなのですが、選択肢が多すぎるうえに枠が浅すぎ、手指が使いにくい子にとっては「はまった」という感覚がわかりにくくなっていました。そこで、ペグの形でMDF板をくり抜き、程よい選択肢の数に調整したうえで、枠の厚みも調整してあります。なお、土台を色分けすることで、分かりやすいようにもしてあります。

 

 

 

ただ、教材というのはわかりやすければよいというものでもありません。子どもができるようになれば、難しくしていきます。その際、色んな方法があるわけですが(選択肢を増やす等)、ここでは土台に入れてあった色を入れ替える、ということをしています。土台の色とペグの色が一致しなくなっているので(土台が紫なのにペグは赤)、子どもは「あれ?」と考えることになります。

 

 

ちょっとした工夫で、教材の難易度を下げることもできれば、上げることもできます。それらの調整を通し、子どもが「少しだけ頑張ればできる」というところで難易度を保っていきます。

 (本校特別支援教育コーディネーター)

㉘市販の型はめの応用 その1

今回紹介するのは、百円均一のお店で売っているジグソーパズルを、手指が使いにくい子が操作しやすいように改良したものです。『Ⅱ見分ける学習の教材』として使うことを想定しています。

 

市販のジグソーパズルは「この絵がいい!」と思ってもピース数が多すぎたり、紙が薄すぎ・軽すぎたりして使いにくい…ということがあります。そこで、ここではMDF板にジグソーパズルを貼り付けたうえで、5~6分割程度に電動糸鋸で切りなおしています。結果、パズルのピースが厚く・重くなって操作しやすくなるうえ、ピース数を調整することにより、パズル自体の難易度も調整することができます。

 

 

また、くり抜いたMDF板がパズルをはめる枠になるため、活動の終点(目的)がわかりやすくなるというメリットもあります。市販の玩具や教材は、そのままだと使いにくくても、ひと手間加えると便利な教材に生まれ変わることがあります。

 (本校特別支援教育コーディネーター)

㉗4色のスプーン等(色の一重分類、形の一重分類)

今回紹介するのは、百円均一のお店で売っている、4色のスプーン、フォーク、ナイフです。『Ⅱ見分ける学習の教材』として使うことを想定しています。

 

これまでも物事には「色、形、大きさ、速さ、種類、季節」など様々な属性があり、②㉑ではそこから2つを取り出して操作する二重分類、㉕では3つを取り出して操作する三重分類を紹介しました。基礎・基本に戻り「色だけ」「形だけ」に注目して分けていくのがこの学習になります。

 

 

 

 

 

 

一度スプーン、フォーク、ナイフといった「形」に注目して弁別したものを、今度は赤、青、黄色、緑という「色」に視点を切り替えて弁別しなおしていきます。この、自由自在に視点を切り替える力(抽象的な思考)が、物に「大きさ」「長さ」「高さ」「多さ」そして「数」という視点があるということに気づいていく土台となります。

 

ここでは色と形だけの紹介ですが、「大きさ」で弁別したものを今度は「色」で分ける。「季節」で分けたものを今度は「種類」で分けるといったように、様々な視点、属性に柔軟に注目できる力をつけていきます。

 (本校特別支援教育コーディネーター)

教材紹介⑯「意味のある位置把握課題」

今回紹介するのは、⑬で紹介した位置把握課題の中でも、ストーリー性のあるものです。子どもの親しみやすい絵本をモチーフにしています。『Ⅱ見分ける学習の教材』『Ⅲ言葉やイメージを広げていく際の教材』として使っていきます。

 

枠は百円均一の店舗のMDF材を1/4にカットし、2枚を重ね合わせて使っています。窓のところだけ、ドリルで穴をあけて電動のこぎりの刃を通し、くり抜いています。窓のサイズは、およそ5センチ四方です。

 

 

 

食べ物たちのペグは、百円均一の店舗で6枚セットのものを使用しています。10センチ四方のものをカットし、5センチ四方にしています。これは、②のマトリクスのペグとして使っているものと同じ規格になります。ラミネイト加工した絵を、木工用ボンドで貼り付けています。

 

このように絵本を活用し、ストーリー仕立てにすることで学びやすくなる子どもがいます。一方でストーリー仕立てにすることで学習が複雑になり、逆にわかりにくくなってしまう子どももいます。左の写真の、ごくシンプルな教材の方がやりやすいという子どもたちです。学びやすさは子どもたち一人ひとり異なりますので、そこに合わせていくということになります。

 (本校特別支援教育コーディネーター)

 

教材紹介⑬「位置把握課題」

今回紹介するのは、位置把握課題です。『Ⅱ見分ける学習の教材』として用いることを想定しています。

 

 

 

 

 

 

見本を見て、同じように構成していきます。よくあるのが「積み木を見本と同じように積む」という課題ですが、手指が使いにくい場合、こういう形では学びにくいことになります。

そこで、百円均一の店舗で売っているアクリルの小物入れを組み合わせ、位置把握の枠を作ります。ここでは3×3の枠を紹介していますが、3×2や、2×2、3×1のものもありますし、難易度の高いものとしては5×5、7×7、9×9といったものがあります。

なお、ここでは枠を板で固定できるようにしています。枠が動きにくいようにして、子どもが操作しやすいようにするためです。

この位置把握ですが、「物を見比べる目の動き」ですとか、「数や文字を見分けるための、空間を把握する力」「模倣の力」などを身につけるために行うことが多いです。最終的には、黒板に書いてあるものを記憶し、ノートに書き留める…といった力にもつながっていってほしいと考えています。

(本校特別支援教育コーディネーター)

教材紹介⑨「立体迷路」

今回紹介するのは、板を切り抜いて作った、立体の迷路です。『Ⅱ見分ける学習の教材』が中心ですが、『Ⅳ文字や数を身につける際の教材』として想定しているものもあります。

 

 

 

 

 

 

素材として使用しているのは、百円均一の店舗で売っている、A3大のMDF材です。

※MDF材は店舗の種類によって質感が若干異なることに注意

まず、30センチ定規をあてがって、迷路の道筋を描きます。分岐を作る場合もあれば、一直線だけのものにすることもあります。そして電動のこぎりの刃が通るだけの細い穴をドリルで開け、くり抜いていきます。迷路ですので、必ず一筆書きでくり抜くことができます。

また、もう一枚の板については、ゴール地点にドリルで穴をあけます。この写真の場合、直径30ミリの穴をあけています。

2枚の板を貼り合わせる、あるいはクリップなどで固定すると、完成となります。なお、凹面のパズルが完成しますが、くり抜いた部分も凸面のパズルとして再利用することができます。

身体が使いにくい子どもの場合、プリントの迷路ではなかなか取り組みにくいことがあります。その際、凹面のパズルが効果的です。「手と目の協応」「空間の理解」といったことを学ぶほか、ペグをペン先で操作することで、書字の練習として扱うこともあります。手を大きく動かしていくことで、身体を起こしていくこと、体幹を整えることも期待しています。

 

 

 

 

 

 

(本校特別支援教育コーディネーター)

教材紹介⑧「電池入れ(四角、その他)」

今回紹介するのは、⑦に続き電池入れの教材です。『Ⅱ見分ける学習の教材』として使いつつ、『Ⅳ文字や数を身につける際の教材』として想定しているものもあります。

 

作成する方法としては⑦と同様です。四角の板も、ホームセンターで購入した端材で、3枚を貫通させ、1枚で底をふさいでいます。頂点に単2電池を、辺に単3電池を配し、図形の理解につなげていくことを想定しています。

 

 

 

 単3電池が12本入るようにし、1~12の数字を振ったものもあります。「時計」に見立てて数字を順番に入れていく子どももいれば、ケーキとロウソクに見立てて入れていく子どももいます。いずれにしろ、身体の使い方が苦手な子どもたちにとって、「入れる」「はめる」といった終わりの分かりやすい教材は、手指を使っていくということを引き出してくれます。また、手を使うために、見ようとするために、姿勢を起こしてくる…という場面も期待しているところです。

(本校特別支援教育コーディネーター)

 

 

 

教材紹介⑤「型はめパズル」

今回紹介するのは、本校の教員が作った型はめパズルです。『Ⅰ手や目を使う基礎を整える教材』のほか、『Ⅱ見分ける学習の教材』、あるいは『Ⅲ言葉やイメージを広げていく際の教材』といった多用途で使うことを想定しています。

 

同じ絵を2枚ずつ用意し、ペグ用と、土台用として用います。ペグ用は絵の周囲を切り抜いたうえでラミネイト加工し、土台用は約10センチ四方の大きさで切り抜いてラミネイト加工します。

ペグ用の絵はラミネイト加工したうえでさらに周囲を切り抜き、それを1センチ厚のヒノキ材(百円均一の店舗で売っているもの)に木工用ボンドで貼り付けます。乾いたらその周囲を電動のこぎりで切り、ペグが完成します。

土台については、百円均一の店舗で売っている、6枚セットのMDF材を2枚用いています。土台用の絵(ラミネイト加工したもの)を、1枚の板に木工用ボンドで貼り付けます。また、先に作ったペグをもう一枚の板にあて、鉛筆で少しだけ大きめに周囲をなぞっていきます。ドリルで穴をあけ、鉛筆の線にそって電動のこぎりの刃を中に通してくりぬいていきます。2枚の板を木工用ボンドで接着したら、出来上がりです。ペグ用の板が1センチ、土台用の板が5ミリなので、ペグが少しだけ浮き上がるようになっています。

 

多少、手間がかかっているのですが、市販のパズルは複雑すぎて扱いにくいことが多く、子どもに扱いやすい、シンプルなものを用意しています。また、これらの型はめパズルは単に絵と絵のマッチングやはめ込む学習として用いるだけでなく、言葉の学習、身振りの学習を行うためにも用いることができます。「ぶた」と言われてぶたの絵を選ぶ、教員がぶたの仕草をしたのを見て、ぶたの絵を選ぶなどです。そのため、作成しているパズルの絵は、「ぶた」「さかな」「めがね」「ぺん」「ぞう」「非常口」など、『子どもに親しみやすい』だけでなく、『身振り化しやすい』ものを選んでいます。

(本校特別支援教育コーディネーター)

教材紹介②「二次元属性分類(色と形のマトリクス)」

教材紹介②「二次元属性分類(色と形のマトリクス)」

 

今回紹介するのは、本校の教員が作った「二次元属性分類(色と形のマトリクス)」です。『Ⅱ見分ける学習の教材』として、あるいは『Ⅲ言葉やイメージを広げていく際の教材』として使うことを想定しています。

 

子どもが教材を操作しやすいように、約5ミリの厚みのある板に、ラミネイト加工した絵を貼りつけています。絵をラミネイト加工してあるため、その上を板がすべりやすくなります。木製の枠については、百均のMDF板を土台にし、5ミリの太さのヒノキの棒を木工用ボンドで固定しています。

もちろん、子どもによって持ちやすさは違いますので、3×3センチの板に、磁石を埋め込んだものなど、さまざまなバリエーションがあり、自立活動室に置いてあります。

 

色と形のマトリクスですが、主な目的としては見分ける力を育てていくということになります。また、表の見方であったり、「あかいりんご」「きいろいくるま」といったように、二語文、すなわち言葉の学習としても扱っていきます。

 

物事には、いろんな属性があります。りんごであれば、「赤(色)」「丸(形)」「手のひらサイズ(大きさ)」「りんご(物の名前)」「食べ物(種類)」「常温(温かさ)」「おいしい(味)」など、さまざまな属性があります。それらの中で、一番わかりやすいのが、やはり目に見える『色』であり、『形』であることになりますので、まずは色、形に注目する学習を行っていきます。将来的には、色、形、大きさ、高さ、重さ、長さ、多さなど様々な属性に気付く力をつけたうえで、『数』に気付くという学習に進んでいきます。

 (越谷特別支援学校コーディネーター)

 

教材紹介①「形態構成」

教材紹介①「形態構成」

本校の教員が作成したり、市販品の中でも授業でよく活用されたりしているものを紹介していきます。

 

教材ですが、おおまかに

・Ⅰ 手や目を使う基礎を整える教材

・Ⅱ 見分ける学習の教材

・Ⅲ 言葉やイメージを広げていく際の教材

・Ⅳ 文字や数を身につける際の教材

で整理して紹介していきます。

 

最初に紹介するのは、本校の教員が作った「形態構成(パズル)」です。『Ⅰ手や目を使う基礎を整える教材』、あるいは『Ⅱ見分ける学習の教材』として使うことを想定しています。

  

子どもが教材を操作しやすいように、約5ミリの厚みのある板に絵を貼りつけ、それを梱包用のテープで巻いています。また、子どもが「絵を合わせる」ということに目的を持てるように、木製の枠を用意し、そこにはめ込むようにして使っています。

 

 

 

分割していないもの、絵を縦に二分割したもの、横に二分割したもの、縦に三分割したもの、横に三分割したもの、四分割したものと、子どもの見分ける力に合わせて、様々な難易度のものを自立活動室に用意してあります。また、子ども自身の顔を使ったり、教員の顔を使ったり、保護者の顔を使ったり…子どもの興味関心に応じて絵も選んでいます。

形態構成ですが、主な目的としては見分ける力を育てていくということになります。身の回りで起きていることを見てわかるために、絵カードや写真カードを見分ける基礎として、将来的には文字の「あ」と「め」や数量の‥(2)と…(3)を見分けていくように、じっくりと基礎を整えています。

(越谷特別支援学校コーディネーター)