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58 文字の意味を取る教材

53において、「文を読み上げること」と「文の意味が分かること」には大きな違いがある、ということをお伝えしました。今回は、文の意味を取っていくことの教材を紹介します。『Ⅳ文字や数を身につける際の教材』として使っていきます。

 

 

 

 

 

 

ありがちな状況としては、子どもが文字から意味を取っているのではなく、教員が思わず「言ってしまっている」言葉を「聞いて」子どもがわかってしまっているという展開です。そこで大事になってくるのは、「意味を取っていないとできない」教材を用意することです。例えば、以下のようなプリントが考えられます。

 

 

 

 

 

 

左のプリントは、文字を読み始めた頃に用いる教材で、単語を読み上げたあと、該当する絵を指していきます。また逆に、絵を見て、該当する単語を選んでいきます。右のプリントはかなり学習が進んだあとのものになります。ここでは「みずにうく」ものですが、「どうぶつ」「たべもの」「なつ」「とぶ」など、テーマに沿って単語を選んでいきます。

 

絵カードで行っていた、各種弁別を単語で行うということも勉強になります。「単語カードで色の弁別をする」というだけでも、かなり難しい学習になります。

 

また、〇×で答える学習も考えを深めやすくなります。

 

 

 

 

 

 

「×」と答えた場合、「じゃあ本当は何?」などと確認していきます。こんな風に、子どもが単語や文の意味を取る力を高めていきます。

(本校特別支援教育コーディネーター)