ブログ

㉚絵カードの規格とその作り方 その1

「絵カード」と言っても、用途ごとに適切な大きさがあり、重さがあり、硬さがあります。例えば十分に『見る』力が育った子どもであれば、紙に印刷されていたり、タブレット等の電子機器に表示されていたりする絵に気づくことができるかもしれません。一方で、見てわかる力がまだ育ち切っていない場合、ずしりと重いカードを持ち、まずはそこに具体物があるということに気づく、というところから学習を進めていく必要があります。

もっと気づきやすくしてある絵カードは、1センチ厚の木にボール盤で直径20ミリの穴を何か所かあけ、そこにいくつもの強力磁石を入れてあるものです。写真のもので、80グラム(磁石6個)になります。磁石10個くらいまでは内蔵することができ、その場合は110グラムとなります。これでトマト半個ぶんくらいの重さとなりますが、ここまで重くなると、子どもも「カードを手にしている」ことにかなり気づきやすいでしょう。なお、これ以上重くすると重すぎて操作がしにくくなることが考えられます。

 

 

 

 

 

 
その次に、百円均一の店舗のカラーボード(1センチ厚)に磁石を埋め込んでいるものがあります。2枚の磁石を埋め込んで20グラム。木製ほどではありませんが、ある程度の重みがあり、磁力もあるため、ただの紙でできているカードやタブレット等の電子機器に表示された絵などよりもだいぶ気づきやすくなります。

 

 

 

 

 

 
 最後に、板目表紙(厚紙)に絵を貼り付け、梱包用のテープで巻いたものです。1枚あたり4グラムとかなり軽くなりますが、それでもある程度の厚みがあるために持ちやすく、ただの紙や、紙をラミネイト加工したものなどよりは扱いやすくなります。現実問題としてすべてのカードに磁石を内蔵して立体化することは難しいということもあり、次回はこのカードの作り方を紹介していきます。

たとえ同じ絵であったとしても、カードの質感(重み等)により、子どもにとっての気づきやすさはだいぶ変わってきます。実際には電子機器などでは絵が光ったり動いたりするために気づきやすくなることがあり、気づきやすさには様々な要因がからんできます。

(本校特別支援教育コーディネーター)