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㊻弁別のステップ(その2)

前回、弁別のステップとして「パターン弁別」「対応弁別」をお伝えしました。さらにその後のステップがあります。このあたりもおよそ、『Ⅱ見分ける学習の教材』『Ⅲ言葉やイメージを広げていく際の教材』にかかってきます。淑徳大学の発達臨床研究センターで開発されたもので、以下、難易度順に紹介します。

 

3番目のステップが、「指差し対応弁別」です。教員が枠を指差しし、それを見たうえで該当するものを選択していきます。これができるためには、相手の指差しの意図を理解する必要があります。

 

 

 

 

4番目のステップが、「対応弁別ポインティング」です。3番目までと違って、今度は型はめの枠の方が子どもの手元に来ます。教員が示したペグを見て、それがどの枠に入るのかを指さしで答えます。先ほどのは指差しの理解でしたが、今度は自分で指差しを行うことになります(応答の指差しの表出)。

 

 

 

 

5番目のステップが、「指差しー指差し対応弁別」です。これは教員が指差しで指定したペグを見て、そしてそれがどこに入るのかを自分でも指差しで示します。指差しの理解と、指差しで応じること、その両方を同時に行う必要があります。最初の「パターン弁別(分ける)」と同じ教材を使ってはいますが、難易度が全く違っているのがわかります。

 

 

さらなる応用としては、指差しだけでなく、教員がじっと見ているペグを選ぶといった「相手の視線を読む」学習なども行っていきます。

 

以上のように、よくある型はめの教材なども、指差しの理解と表出といったところまでねらって使っていくことができます。この辺りが十分に達成できれば、「相手を見る力」や「相手に合わせる力」などが高まり、身体模倣、身振りサインの学習なども円滑に進みやすくなることでしょう。

 

また、今回の弁別のステップは型はめを使って紹介しましたが、これらは色の弁別、単語カードの弁別など、あらゆる学習で応用していくことができます。

 

参考文献:宇佐川浩「感覚と運動の高次化からみた子ども理解」学苑社

(本校特別支援教育コーディネーター)