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教材紹介⑤「型はめパズル」

今回紹介するのは、本校の教員が作った型はめパズルです。『Ⅰ手や目を使う基礎を整える教材』のほか、『Ⅱ見分ける学習の教材』、あるいは『Ⅲ言葉やイメージを広げていく際の教材』といった多用途で使うことを想定しています。

 

同じ絵を2枚ずつ用意し、ペグ用と、土台用として用います。ペグ用は絵の周囲を切り抜いたうえでラミネイト加工し、土台用は約10センチ四方の大きさで切り抜いてラミネイト加工します。

ペグ用の絵はラミネイト加工したうえでさらに周囲を切り抜き、それを1センチ厚のヒノキ材(百円均一の店舗で売っているもの)に木工用ボンドで貼り付けます。乾いたらその周囲を電動のこぎりで切り、ペグが完成します。

土台については、百円均一の店舗で売っている、6枚セットのMDF材を2枚用いています。土台用の絵(ラミネイト加工したもの)を、1枚の板に木工用ボンドで貼り付けます。また、先に作ったペグをもう一枚の板にあて、鉛筆で少しだけ大きめに周囲をなぞっていきます。ドリルで穴をあけ、鉛筆の線にそって電動のこぎりの刃を中に通してくりぬいていきます。2枚の板を木工用ボンドで接着したら、出来上がりです。ペグ用の板が1センチ、土台用の板が5ミリなので、ペグが少しだけ浮き上がるようになっています。

 

多少、手間がかかっているのですが、市販のパズルは複雑すぎて扱いにくいことが多く、子どもに扱いやすい、シンプルなものを用意しています。また、これらの型はめパズルは単に絵と絵のマッチングやはめ込む学習として用いるだけでなく、言葉の学習、身振りの学習を行うためにも用いることができます。「ぶた」と言われてぶたの絵を選ぶ、教員がぶたの仕草をしたのを見て、ぶたの絵を選ぶなどです。そのため、作成しているパズルの絵は、「ぶた」「さかな」「めがね」「ぺん」「ぞう」「非常口」など、『子どもに親しみやすい』だけでなく、『身振り化しやすい』ものを選んでいます。

(本校特別支援教育コーディネーター)