115ブタコイン
あらゆる子供の学習において、基礎的な内容となるのが、ボールを「入れる」積み木を「はめる」輪を「抜く」といった、『物事を終わらせること』すなわち終点理解の学習となります。1つのことを終わらせることが、様々な物事に見通しを持つ力へとつながっていきます。
終点理解を主たる目的とした教材としては、「③鉄球入れ」「④一方向/多方向輪抜き」「⑥丸の型はめ」「⑦電池入れ」「⑪アクリル棒さし」「㉔カラーコーン重ね」「51スライドブロック」などを紹介してきました。今回紹介する通称「ブタコイン」もその一環で、『Ⅰ手や目を使う基礎を整える教材』として考えています。
具体物を「穴に入れる」ということを考えたとき、一番難易度が低いのはボールなどの球状のものでしょう。次に、電池などの円筒状のものになるでしょう。四角いもの、三角のものなどは角を合わせる必要があるため、難易度が上がります。
コインは、円盤状の形をしています。これを穴に入れる際には方向を合わせる必要があり、子供にとってはかなりの難易度となってきます。また、方向を合わせる際には手首をひねることになり、スプーン、フォークといったものを使う際の基礎学習ともなってきます。
(本校特別支援教育コーディネーター)