104 扱いやすい教材のサイズ その2
子供にとって、扱いやすい教材のサイズというものがあります。不随意運動などがある子供にとって、パズルなどをやっていても、「見分けられるかどうか」で課題が達成できないのではなく、操作しようとしても教材を思うように動かせないために達成できないことがあります。
同じ絵柄であったとしても、厚みがまったくなかったらどうでしょうか。また、5ミリの板に絵を貼りつけたらどうでしょうか。板を2枚重ねにしたら? 3枚重ねにしたら? もっと重ねて立方体にしたら? 立方体をこえてもっと厚くしたら? とやっていくと、厚みに関しても、子供にとって程よい厚さがある、ということに気づかされます。
薄くては、操作が困難です。また、厚すぎて棒のようになってしまっても、逆に扱いにくくなります。立方体になると、どの面が上で、どの面が下なのかがわかりにくくなります。そうしてみると、5ミリの板を3枚重ねたくらい、15ミリくらいの厚みの教材が扱いやすいということが多いようです。
教材には厚みをつけたうえで、磁石を内蔵するなどすると、子供のふとした動きで教材がバラバラにならず、扱いやすさが増すようです。
(本校特別支援教育コーディネーター)