112形態構成のバリエーション
形態構成、すなわち1枚絵を分割したパズルは基本的な教材であるため、「①形態構成」「104扱いやすい教材のサイズ その2」「107縦方向の形態構成」といったように何度も紹介してきました。今回もそのバリエーションの一つとなります。『Ⅰ手や目を使う基礎を整える教材』として使うことを想定しています。
形態構成の難易度を上げるのは簡単です。分割する数を増やせば増やすだけ難しくなります。文字や数を学習するなら6~8分割くらいはできていてほしいですし、大人でも、16分割あたりになるとかなり苦戦するでしょう。
一方で難易度を下げるにはどうすればいいでしょうか。当然、分割する数を減らします。二分割、あるいはそもそも分割しない(ただの四角い型はめパズルとなる)ということも考えられます。一方、この「無分割」パズルと「二分割」パズルとの間の難易度の違いはかなり大きく、子供によっては習得が年単位でかかるものになっていました。
そこで、「無分割」パズルと「二分割」パズルとの間に設定したのが右の教材となります。絵と絵の切片をギザギザにしてあるため、絵が合わない限り、パズルのピースは枠にはまりません。見て分かる前の、手ごたえに頼った学習になっています。
このように、子供がスモールステップで学べるように、様々な工夫を行っています。
(本校特別支援教育コーディネーター)