149単語、文指導のステップ その3
いよいよ「こしとくひらがなアプリ」などを使った、「書き」の学習に入っていきます。繰り返しますが、読むことと、書くことは違います。そして多くの場合、「読む」→「書く」という順序で学習は進んでいくのですが、子どもによっては「書く」方が、「読む」よりも得意という場合があります。子どもの学びの道筋は10人いれば10通りあり、みな違います。
基本的には「2文字→3文字→4文字」「濁音半濁音なし→濁音半濁音あり」「拗音促音(ゃゅょっ)なし→拗音促音(ゃゅょっ)あり」といったステップをたどります。しかしながらいきなりタブレット端末と「ひらがなアプリ」を子どもに渡し、「かえる」の絵を見せて、「書いて(打って)」と促しても、なかなか難しいことが多いでしょう。発語があり、文字が読めていればできそうなのですが、なかなかそうはいきません。
子どもの中には、心の中で音を操る力(音韻操作)が苦手な子がいます。その場合、「いちご」と聞けば「イチゴ」のことだとわかり、自分でも「いちご」と言えるとしても、「い」「ち」「ご」という、「いちご」を構成する一つずつの音に注意を向けられるとは限りません。なお、これができるからこそ子どもは「単語を逆に言う(いちご→ごちい)」ことができたり、「しりとり」ができたり、「〇のつくことば」を言えたりします。
文字を書くというのは、心に思い浮かべた単語を、一音ずつに解体して、順を追って一文字ずつに変換していくことです。これが、非常に難しいことになります。子どもによってはこの「心の中で音を操作する」ことが難しくて、「いぬ」と書くべきところが「ぬい」といった結果になってしまうことがあります。
※ほかにも原因があることがあり、一概には言えません。
そこで、「絵を見て単語を書く(打つ)」一歩前の学習として考えられるのが、「文字ブロックを並び替える」です。
(本校特別支援教育コーディネーター)