㊴積み重ねボックスの活用
「いちごとばななの具体物を分ける」といった同じ内容の弁別であったとしても、どうやって分けるのか、といったことで学習の難易度は変わってきます。㊱の木枠の活用のところでも紹介したように「操作のしやすさ」というのも影響してくるのですが、操作のしやすさを抜いて考えたとしても、だいぶ違いがあります。このあたりはあらゆる発達のステージで共通してきます。
例えば、左の写真の弁別と右の写真の弁別とでは、分けているものは同じです。同じなのですが、どちらの方が「入れる」「分ける」ということがわかりやすいでしょうか? おそらくは、多くの子どもが右側の方がわかりやすいはずです。左側のボックスは浅く、右側のボックスは深いです。浅い入れ物よりも、深い入れ物の方が、「入れた」「分けた」ということの実感が持ちやすくなります。
他にも、いろんなサイズのボックスが市販されています。「手の上がりにくさ」とか色んな条件がからむので一概には言えないのですが、深い入れ物、そして面積的に狭い入れ物の方が、わかりやすいことが多くなります。逆に言うと、大きい紙の上に置き分けていく、といった形の学習は非常に難しくなります。次の写真だと、かなり難易度が上がります。
皿に「置く」枠に「はめる」箱に「入れる」。子どもがやっている動きは同じだとしても、容器によって日本語そのものが変わっていきます。置くよりも、入れる方がわかりやすいはずです。
(本校特別支援教育コーディネーター)