65 繰り上がりの支援 その2
前回の続きとなります。
C 4(加数)を分解して10を作るやり方
もっとも一般的なやり方で、「7はあと3で10」「4を3と1に分解」「10と、あと1だから11」というように、「7+4」を「7+(3+1)」「(7+3)+1」「10+1」と操作していきます。ただし、この場合は『10までの合成と分解』が理解できている必要があるため、前回紹介したようなやり方よりもハードルが上がります。
D 5のまとまりをつくるやり方
その他に、「5のまとまり」を重視して、「7を5と2に分ける」「4はあと1で5」「2を1と1に分解」「5が2つと、あと1だから11」という考え方もあります。これだと、『5までの合成と分解』が理解できていれば計算することができます。「7+4」を「(5+2)+4」「5+(1+4)+1)」「5+5+1」と操作していきます。手続きとしては、煩雑になるでしょうか。順を追った処理が得意な子であれば、やりやすいかもしれません。
前回紹介したような、「指を使う」「ドットを書く」といったやり方は、算数科の内容を積み重ねていくということを考えると、推奨しにくいところがあります。しかしながら計算をすることの目的が『自分で答えを出すことで、自信をつける』ということだったり、『「計算だけ」がどうしても苦手』だったりすればどうでしょうか。子どもによって、時と場合によって、適切な繰り上がりのやり方は変わってきます。無理に自分で計算せず、計算機を使うことが適切である子もいるでしょう。
大人になってしまうと20までの加減算や九九は暗記してしまい、自分自身が「どうやっているのか」を意識しにくくなります。しかしながら繰り上がり一つを取り上げても様々なやり方があり、子どものそれまでの学習の積み重ねや得意不得意を踏まえて選択していくことになります。
(本校特別支援教育コーディネーター)