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2022年12月の記事一覧

208 図書コーナーと絵本の立体化

本校では、全長140メートルほどの中央廊下の中央、全校の児童生徒がもっともよく通る場所に、「図書コーナー」を設置しています。最新の絵本などを、子どもたちが手に取りやすくするためです。

 

季節ごとに様々な掲示が工夫されているのですが、絵本のキャラクターを立体化したオブジェも置かれています。MDF板を重ねて厚みを出し(25ミリほど)、電動糸鋸でくり抜き、塗装したものです。子どもたちの本への興味関心を引き出すためです。絵本を視覚情報として「見る」だけでなく、立体化することで実際に手に取れるようにする、触れるようにする、というのも重要です。

 
みんなおなじみのキャラクターを中心に、様々なキャラクターたちが図書コーナーのあちこちにいます。来校時には探してみてください。

(本校支援部)

207 ボール落とし(5連)改造版

206で紹介したボール落としの改造版になります。ボールを落とした先にシロフォンを敷き、♪コロンコロンと綺麗な音が鳴るように工夫されています。「ゴトン!」と大きな音を立ててボールが落ちるのもわかりやすいのですが、得意な音、苦手な音も子どもそれぞれに異なります。

 

今回の教材は越陽祭の学習発表の中で使われたものです。ちょっとした工夫で、子どもが自分自身で楽器を演奏することができます。

 (本校支援部)

206 ボール落とし(5連)

176や177において、「ビー玉落とし」の教材を紹介しました。子どもにとって活動の終わりがわかりやすく、手の動きを引き出しやすい教材なのですが、なにぶんビー玉が小さくて、かなり細かい指先の動きを必要としました。

今回紹介するのは、「ボール落とし」です。教材の作り方は「ビー玉落とし」と同じなのですが、ボールは直径45㎜のもの(「くるくるチャイム」で使用されているもの)を使っています。ビー玉落としと異なり、指先の力を必要とせず、手全体で押し込むことができます。

 

 

 

 

 

 

また、ゴムの貼り具合により、微調整することも可能です。ゴムをたくさん貼り、落とす際の「手ごたえ」を強調することができます。また、ボールが落ちるか落ちないかのギリギリの状態にし、子どもの手がボールにあたっただけで落ちるようにすることもできます。

 

 

 

 

 

 

子どもにとって自分の手の動きとその結果(因果関係)がわかりやすく、活動の目的(終点)もわかりやすいため、非常に意欲的に取り組める教材になります。次のボールへ、次のボールへと手を伸ばす中で、自分の身体の中央(正中線)を越える手の動きを目指していきます。

(本校支援部)

205 スピーテン

今回は市販の教材の紹介になります。市販の教材とは言いますが、現在は廃番になっているようです。

 

 

 

 

 

 

色分けされた半球を棒に通し、用紙の見本通りに再現していきます。目で見て状況を捉え、記憶し、手を使って再現する学習になります。ここで注意したいのは、教材が立体(3次元)であるのに対して、用紙の見本が平面(2次元)である、ということです。子どもはここで、「2次元の情報を3次元に変換する」ということを行っているのですが、紙に書かれたものを実物で再現するというのは意外なくらい、難しいものです。このあたりは、「地図(2次元)を見ながら移動する(3次元?4次元?)ことの難しさ」などに通じてきます。

 

 

 

 

 

 

そこで、必要な場合には同じ教材を複数用意することで、まずは「実物の見本を見て実物を再現する」という、3次元同士の学習から行い、「2次元の情報を3次元に変換する」ことに向かっていきます。一人一人の子どもがどこにつまずいているのか、丁寧に確認しながら学習を進めていきます。

(本校特別支援教育コーディネーター)