ブログ

2023年1月の記事一覧

213 星の形の型はめ(大)

これまで〇、△、□。それぞれの大小。並び方の違いといったさまざまな型はめを紹介してきました。型はめパズルは市販品をよく見かけますが、「形が複雑すぎる」「枠が浅くて『入れた』感覚がつかみにくい」「選択肢が多すぎる」といったことから子どもにとって難しい課題になっていることがあるようです。ですので、一旦「〇だけ」「1つだけ」「深い」型はめに立ち戻り、丁寧に子どもの学習を整えていきます。

 今回紹介するのは、星の形です。ここでは型はめのペグの形について紹介しますが、型はめのペグの難易度は、「〇」「△□のような正多角形」「ハートのような左右対称の図形」「左右非対象の図形」といった順で難しくなっていきます。楕円などは〇と正多角形の間に入るでしょうか。

星の形も正多角形の仲間で、星型正多角形となります。△や□もそうですが、それぞれの角に区別がないので、ぐるぐると回しているうちになんとなく枠にはまるということがあります。また、表裏の区別もないので、子どもがあれこれと試しているうちに裏返ってしまった、ということもありません。複雑な形に進む前に、順を追って学んできます。

また、型はめのペグは形も重要ですが、その大きさも重要となります。小さいペグだと指先での操作となりますが、今回紹介したものは約10センチの大きさになります。このくらいの大きさになると、自然と子どもの手首の動きが引き出されてきます。

学習の目的に応じ、教材の大きさも調整していきます。

(本校支援部)

212 電動台車

  

こちらは、自作の電動台車になります。

クッションチェアーに子どもたちが座り、スイッチを使うことで移動することができます。

スイッチは、押すと前に動き、離すと止まるようになっています。

 

実際に使用した子どもは、もともと手を使うことを嫌がっていましたが、これに乗るためにスイッチを押すようになったそうです。その後、手を使うことへの抵抗が減り活動の幅が広がりました。そして、自信に満ちた態度がたくさん見られるようになり、大きな声で意思表示するなどの成長が見られたようです。

 

自分で押せば動く、離せば止まるという、「自分の力でできる」ことが重要です。

(本校支援部)

211 絵本の立体化の工夫 その3

前回までは、絵本のキャラクターを積み木にしていく教材を紹介してきました。今回は、イチからぬいぐるみとしてつくりあげたものです。ぬいぐるみの中には大量のビー玉が入っていて、重みがあります。子どもたちは実際にぬいぐるみに触り、重みを感じる中で、「ぬいぐるみがそこにある」ということを学べます。

  

また、重みがあるため、ぬいぐるみを積み、倒したときの響きも、ドスンと、重みのあるものです。見る・聞くだけでなく、実際に触り、感じ、子どもたちは学んでいきます。

(本校支援部)

210 絵本の立体化の工夫 その2

前回の続きです。今回紹介するのは、これもみんなおなじみの絵本を立体化したものです。前回は立体化することで「表裏ができる」ことを生かした教材でしたが、今回は立体化することで「積み上げられる」ことをいかした教材になっています。

ぞう→かば→わに→かめ だけでなく、その逆といったように絵本のストーリーを再現することもできれば、オリジナルの積み方をすることもできます。

(本校支援部)