ブログ

2023年3月の記事一覧

221 2×1 3×1円柱入れ

直径40mm、高さ40mmの円柱を用いた教材です。厚さ5mmのMDF板を8枚重ねて、土台にしています。「206ボール落とし(5連)」などよりも、より細やかな手指の操作が必要となります。


ペグの高さと土台の高さがそろえてあるため、ペグがぴたりとはまりこみます。そのため、見え方につまずきがある子も、「ここに入れた」「ここに穴がある」ということを、触って確かめるということがしやすくなります。この教材は、横に入れていく数が増えれば増えるだけ、難易度が上がっていきます。

(本校支援部)

 

220 〇の型はめ用ガイド

218と同様、子どもが型はめをしやすくするための工夫になります。手が動かしにくい子の場合、枠の中央にペグを持って行くのが大変で、枠から落としてしまったり、頑張れば頑張るだけ全身の緊張を強めてしまったり…ということがあります。

ガイドの第1弾としては、枠を入れ子状にして、ペグが落ちないようにします。入れ子状にすると枠そのものが重くなるので、安定するという効果もあります。

そしてさらに、もう一つのガイドを追加します。枠の面を限定することで、子どもが穴に向けて手を動かしやすいようにしていきます。このように子ども一人一人の、その時の状況に応じた支援を行うことで、子どもの「できた」「やってみよう」という気持ちを引き出すことができます。

(本校支支援部)

219 中心に支柱の入った、正三角形の型はめ

今回紹介するのは、中心に支柱が入っているため、「ぐるぐる回していれば、いつかは入る」正三角形の型はめです。

 

「型はめパズル」は子どもにとって「はまった」「できた」ということが分かりやすい教材ですが、手を動かしにくい子にしてみると、入れようとしてもなかなか入らない…ということがあります。今回紹介する型はめの場合、「ペグがどこかに行ってしまう」ということがなく、少しの操作で型にはまりこみます。そのため、これならできる!と子どもの主体的な手の動きを引き出しやすい教材になります。

 

なお、中心に支柱を入れる型はめは、どの図形でもできるというわけではありません。正円ではできませんし、正方形も難しいです。やはり正三角形、あるいは長方形が向きます。

(本校支援部)

218 枠に完全に埋まりこむペグさし/弁別用

前回の続きになります。ぴったりとはまりこむペグさしですが、これをさらに発展させたものが円柱と、角柱のペグさしです。形の2択になります。いずれも高さは5センチ、穴の深さも5センチで、ぴったりとはまり込みます。また、円柱と角柱の大きさを調整してあり、円柱は丸い穴に、角柱は四角い穴にしか入らないようにできています。

 

形の弁別ということであれば、わざわざペグさしにしなくとも、型はめパズル(下の写真は厚さ1センチでピッタリとはまるもの)で十分ではないか、と思われるかもしれません。

しかし子どもによっては1センチくらいの深さでは「はまった」感覚が足りず、活動が「終わった」とわかりにくく、一度はめたものをまた取ってしまうということがあります。ペグさしのように深さ5センチともなれば「入れた」感覚、「終わった」という理解はより明確になります。そのために用意している教材です。

(本校支援部)