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2020年4月の記事一覧

教材紹介⑯「意味のある位置把握課題」

今回紹介するのは、⑬で紹介した位置把握課題の中でも、ストーリー性のあるものです。子どもの親しみやすい絵本をモチーフにしています。『Ⅱ見分ける学習の教材』『Ⅲ言葉やイメージを広げていく際の教材』として使っていきます。

 

枠は百円均一の店舗のMDF材を1/4にカットし、2枚を重ね合わせて使っています。窓のところだけ、ドリルで穴をあけて電動のこぎりの刃を通し、くり抜いています。窓のサイズは、およそ5センチ四方です。

 

 

 

食べ物たちのペグは、百円均一の店舗で6枚セットのものを使用しています。10センチ四方のものをカットし、5センチ四方にしています。これは、②のマトリクスのペグとして使っているものと同じ規格になります。ラミネイト加工した絵を、木工用ボンドで貼り付けています。

 

このように絵本を活用し、ストーリー仕立てにすることで学びやすくなる子どもがいます。一方でストーリー仕立てにすることで学習が複雑になり、逆にわかりにくくなってしまう子どももいます。左の写真の、ごくシンプルな教材の方がやりやすいという子どもたちです。学びやすさは子どもたち一人ひとり異なりますので、そこに合わせていくということになります。

 (本校特別支援教育コーディネーター)

 

教材紹介⑮「見立て模倣板」

今回紹介するのは、見立て模倣板です。『Ⅲ言葉やイメージを広げていく際の教材』として使っていきます。

 

「イメージを育てる」といっても、具体的にどういう学習をするとイメージが育つのでしょうか。例えば、ということで紹介するのがこの見立て模倣板です。淑徳大学発達臨床研究センターの教材を参考にし、百円均一の店舗のMDF材を切り抜いて作成しました。

 

 

 

下の写真をご覧ください。これを子どもが前にしたとき、どうするでしょうか? 最初はさわったり、口で確かめたりして、「それがそこにあるということに気づく」という時期があります。そしてそれらを十分に行う中で、触らなくても見ただけで「それがそこにあることがわかる」ようになっていきます。さらには、最初は木そのものとして扱っていますが、時と場合によって、同じ木が『鏡』に見えたり、『ラケット』に見えたり、『フライパン』に見えたり…。木という具体物の向こうに、イメージを持てるようになっていきます。

 

「イメージを広げる」というと漠然としていますが、段階を追って、具合的な教材を通して学ぶことでも子どもたちは力をつけていくことができます。こうやって身につけた見立てる力、模倣の力などを通して、子どもたちは絵本を見立てて遊ぶといった応用的な学習にも向かっていくことができます。

(本校特別支援教育コーディネーター)

教材紹介⑭「数量学習用の石(半具体物)」

今回紹介するのは、石です。『Ⅳ文字や数を身につける際の教材』として使っていきます。

 

 

 

 

 

 

数量を学習するための半具体物には、いろいろなものがあります。タイル、算数セットのブロック、棒などなど。それらの中でも、操作のしやすさから考えると立方体。そして適度な重み、子どもの手の中に収まるサイズ、1個当たりの費用といったことを考えると、百円均一の店舗で4個セットで売っている「ストーンアイスキューブ」の使い勝手がよいようです。

立方体なのでそろえやすく、「5のまとまり」や「10のまとまり」を作る際も、セロテープなどで巻いて固めることができます。

特定の半具体物だけでの理解にならないように、棒、ブロック、ミニチュアの具体物といった、様々なものから「数量」という属性を取り出して考えていくことを促していきます。

(本校特別支援教育コーディネーター)

教材紹介⑬「位置把握課題」

今回紹介するのは、位置把握課題です。『Ⅱ見分ける学習の教材』として用いることを想定しています。

 

 

 

 

 

 

見本を見て、同じように構成していきます。よくあるのが「積み木を見本と同じように積む」という課題ですが、手指が使いにくい場合、こういう形では学びにくいことになります。

そこで、百円均一の店舗で売っているアクリルの小物入れを組み合わせ、位置把握の枠を作ります。ここでは3×3の枠を紹介していますが、3×2や、2×2、3×1のものもありますし、難易度の高いものとしては5×5、7×7、9×9といったものがあります。

なお、ここでは枠を板で固定できるようにしています。枠が動きにくいようにして、子どもが操作しやすいようにするためです。

この位置把握ですが、「物を見比べる目の動き」ですとか、「数や文字を見分けるための、空間を把握する力」「模倣の力」などを身につけるために行うことが多いです。最終的には、黒板に書いてあるものを記憶し、ノートに書き留める…といった力にもつながっていってほしいと考えています。

(本校特別支援教育コーディネーター)